北朝鮮の核放棄に悲観的見解 米情報長官、大統領と相違

 【ワシントン共同】コーツ米国家情報長官は29日、上院情報特別委員会の公聴会で「北朝鮮は大量破壊兵器の能力維持を今後も追求し、核兵器と製造能力を完全には放棄しそうにないと私たちは現在分析している」と述べ、北朝鮮の核放棄に悲観的見解を表明した。

 対北朝鮮交渉の「進展」を強調するトランプ大統領と異なる見方を米情報機関トップが示したことで、米朝が来月開催で合意したトランプ氏と金正恩朝鮮労働党委員長の首脳再会談で非核化の具体的成果を上げられるのか疑問が噴出しそうだ。

 コーツ氏は過激派組織「イスラム国」(IS)やイランなどに関してもトランプ氏と相反する分析を示した。


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