大阪都構想の法定協、再び空転 議事運営批判、制度案議論進まず

大阪都構想の制度案を作る法定協議会で発言する松井一郎大阪府知事(奥左端)=29日午前、大阪府庁

 大阪都構想の制度案(協定書)を作る大阪府と大阪市の法定協議会が29日、府庁で開催された。大阪維新の会(代表・松井一郎知事)の側が一方的に通知した日程で、自民党や公明党は議事運営への批判を展開、実質的に制度案を巡る審議が行われなかった前回23日に続いて空転した。

 公明党は23日の法定協で、大阪維新の独断で議事が進んでいるとし、正常な運営と散会を求める動議を提出。自民、共産両党も同調したが、大阪維新幹事長の今井豊法定協会長が採決を拒み、紛糾したまま終了した。24日に開かれた法定協の各派代表者会議で今井氏は、29日の会合開催を宣言して離席した。


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