統計不正、3職員は聴取15分 厚労省「早く」と要請

厚生労働省

 毎月勤労統計の不正を巡り、一連の問題を調べた厚生労働省の「特別監察委員会」(委員長・樋口美雄労働政策研究・研修機構理事長)の調査が、同省職員37人への聴取の大半を1回で終え、うち3人は15分間だけだったことが28日分かった。

 委員の一人は共同通信の取材に「できるだけ早く報告書をまとめたいと厚労省から要請があった」と明かした。真相解明よりも問題の速やかな沈静化を優先し、報告書の取りまとめを急いだ結果、調査の不十分さを露呈したといえる。1人はメールだけで聴取を済ませていた。


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