奈良の夜空染める若草山焼き 古都の伝統行事

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古都奈良の夜空に浮かび上がった「若草山焼き」。手前右は平城宮跡の朱雀門=26日(午後6時24分から7時9分までに撮影した画像10枚を合成)

 奈良市の若草山で26日、古都の伝統行事「若草山焼き」があり、夜空を真っ赤に彩った炎に、麓の奈良公園などに集まった多くの観光客らが見入った。

 午後6時すぎ、若草山から約660発の花火が打ち上げられた。その後、ほら貝とラッパの合図で、地元の消防団員ら約300人が山肌の草地に一斉に点火すると、帯状の炎が斜面を駆け上がった。

 山焼きの起源は諸説あるが、若草山にある鶯塚古墳の霊魂を鎮めるため火を付けたのが始まりとされている。現在は先人の慰霊や防火を祈る行事となっている。

 愛知県半田市の主婦竹内コトエさん(83)は「間近に炎を見て、その勢いに感動した」と話した。