18年の貿易収支3年ぶり赤字 1兆2033億円

米国などに向けて輸出を待つ自動車=2018年8月、川崎市

 財務省が23日発表した2018年の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は1兆2033億円の赤字だった。主に原油価格が高値で推移したためで、輸入の伸びが輸出を大きく上回った。暦年ベースの赤字は3年ぶり。

 輸入は、原油や液化天然ガス(LNG)などが押し上げ、前年に比べ9・7%増の82兆6899億円。輸出は自動車や原動機などが寄与し、4・1%増の81兆4866億円だった。

 国・地域別の収支は、対米国の黒字額が最大で、原動機や建設用機械などが伸び、6兆4548億円だった。


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