給与最大1・2%上方修正 勤労統計不正で再集計、厚労省

 毎月勤労統計の不正調査問題を受け、厚生労働省は23日、これまで公表していた現金給与総額などのデータを再集計し、修正値を公表した。対象は資料が保存されていた2012年以降で、基本給や残業代などを合わせた1人当たりの現金給与総額は最大で1・2%上方修正されることになった。

 厚労省はこれまで、本来は全数調査が必要な東京都内の従業員500人以上の事業所に関し、3分の1程度の抽出調査しかしていなかった。東京都には比較的賃金が高い大企業が多いため、実際より金額が低く算出されていた。政府統計でこれだけ大規模なデータ修正が行われるのは異例だ。


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