オリンパスが海外不具合報告漏れ 内視鏡など医療機器853件

オリンパスの本社が入るビル=22日、東京都新宿区

 光学機器の世界的メーカー、オリンパスが2010〜17年、同社製医療機器の不具合事例のうち海外発生分853件を厚生労働省に報告していなかったことが23日までに分かった。医療機器の不具合は国に報告することになっており、同社は17年に報告漏れ分を追加報告、同省に陳謝した。

 同社の機器を巡っては、十二指腸内視鏡TJF―Q180Vで検査や治療を受けた欧米の患者190人以上が抗生物質の効きにくい薬剤耐性菌に感染。報告漏れには、この感染問題も含め同内視鏡が絡む事案300件以上も含まれている。


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