経団連、ベア重視回避鮮明に 春闘方針、賃上げは多様な手法で

記者会見する経団連の工藤泰三副会長=22日午後、東京都千代田区

 経団連は22日、2019年春闘の経営側の指針となる経営労働政策特別委員会(経労委)報告を発表した。賃上げ手法は「多様な選択肢の中から検討する必要がある」と明記し、基本給を底上げするベースアップ(ベア)重視の流れを回避する姿勢を鮮明にした。働きがいを向上させるための環境整備も求めた。

 記者会見した経団連の工藤泰三副会長(日本郵船会長)は、賃上げについて「個人消費喚起の観点からも重要だ」との見解を示した。一方で、今回は働きやすい環境を整備する総合的な処遇改善に力点を置いたと説明した。


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