IMF、世界経済19年減速鮮明 3・5%、米中欧成長鈍化

IMFの世界経済見通し

 【ワシントン共同】国際通貨基金(IMF)は21日、世界経済見通しを発表した。2019年の世界全体の実質成長率は18年10月時点から0・2ポイント引き下げ、3・5%に下方修正した。18年の3・7%(推計)から低下する。米中貿易摩擦や英国の欧州連合(EU)離脱など、経済活動を圧迫するリスクが増大していることを背景に、世界経済の減速感が鮮明となってきた。

 米国、中国、欧州はいずれも19年、経済成長が鈍化する見通し。貿易摩擦の直撃を受けた中国の18年の成長率は6・6%と28年ぶりの低い水準となった。日本は、消費税の増税対策の効果を織り込み見通しを引き上げた。


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