日本電産、一転減益に 米中貿易摩擦で下方修正

記者会見する日本電産の永守重信会長=17日午後、東京都内

 日本電産は17日、2019年3月期の連結業績予想を下方修正し、売上高をこれまでの見通しより1500億円減の1兆4500億円に、純利益を350億円減の1120億円に引き下げた。純利益は前期比12%増の予想から一転して14%減の減益となる。米中貿易摩擦の影響で中国経済が減速し、主力のモーターなどで想定を上回る需要減が生じたためという。

 経営環境の急変に対応するため工場の統廃合など構造改革の費用を下期に240億円計上することも響いた。米中摩擦の逆風が業績を直撃した形で、企業の18年4〜12月期の決算発表が本格化するのを前に、市場に警戒感が広がりそうだ。


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