メキシコ前大統領に贈賄と証言 「麻薬王」が109億円

15日、米ニューヨークの連邦地裁に出廷したホアキン・グスマン被告のイラスト(ロイター=共同)

 【ロサンゼルス共同】メキシコの「麻薬王」と呼ばれるホアキン・グスマン被告(61)の元側近が16日までに、同被告が過去、メキシコのペニャニエト前大統領に1億ドル(約109億円)の賄賂を贈ったと証言した。米ニューヨークの連邦地裁で続いている被告の公判で述べた。ペニャニエト氏側は「事実無根で中傷だ」と全面否定した。米メディアなどが報じた。

 メキシコ最大級の麻薬組織「シナロア・カルテル」を率いた同被告はメキシコの刑務所を2度脱獄した末、2016年に拘束。17年に麻薬密輸や資金洗浄、殺人罪などで米国に移送され、昨年11月に裁判が始まった。


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