米景気、12地区中8地区で拡大 FRB、市場変動や政治混迷懸念

FRBのパウエル議長=2018年11月、ワシントン(AP=共同)

 【ワシントン共同】米連邦準備制度理事会(FRB)は16日、全国12地区の連邦準備銀行による景況報告(ベージュブック)を公表し、景気は8地区で「緩やかに拡大した」との判断を示した。多くの地区が金融市場の変動や貿易摩擦、政府機関の一部閉鎖を念頭にした政治の混迷などを懸念し「以前より楽観的ではなくなった」との見方を示した。

 報告は今月29、30日の連邦公開市場委員会(FOMC)で金融政策を決める際の討議資料になる。パウエル議長は景気動向を見極めるために政策金利引き上げを一時停止する考えを示唆し、市場関係者の大半が据え置きを見込んでいる。


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