貿易摩擦などダボス会議で議論へ 世界経済フォーラムが報告書

雪に覆われた世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)の会場=15日、ダボス(ロイター=共同)

 【ロンドン共同】スイスのシンクタンク、世界経済フォーラム(WEF)は16日、国際社会が警戒すべきリスクを分析した2019年版報告書を発表した。米国と中国の貿易摩擦拡大やトランプ米政権が通商協定の見直しを求めていることを踏まえ、国際的な協力関係が弱体化し世界の分断が進みかねないと警鐘を鳴らした。

 報告書は約千人の専門家らを対象に実施した調査を基に取りまとめた。22日からスイスで始まる年次総会(ダボス会議)での議論のたたき台となる。

 金融市場が動揺するほか中国経済の減速も見込まれ「世界経済の成長率はピークに達した」と分析。各国の債務比率も高水準にあるとした。


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