大槌の旧役場庁舎を判決前に壊す 作業員勘違い

 岩手県大槌町は16日、東日本大震災の津波で当時の町長らが犠牲となり、18日から解体すると発表していた旧役場庁舎で、外壁の一部を誤って壊したと明らかにした。現場作業員の勘違いが原因としている。

 庁舎を巡っては解体差し止め訴訟の盛岡地裁判決が17日に控えている。

 町によると、16日は解体に向けた準備作業を実施。作業員が、庁舎からせり出す形で設置された1階部分を庁舎の本体に当たらないと誤認し、大型重機で60センチ四方にわたって削ったという。

 旧役場庁舎には津波が押し寄せ、敷地内で災害対応に当たっていた町長や職員計28人が犠牲になった。


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