2019年1月16日 19:22 | 無料公開
岩手県大槌町は16日、東日本大震災の津波で当時の町長らが犠牲となり、18日から解体すると発表していた旧役場庁舎で、外壁の一部を誤って壊したと明らかにした。現場作業員の勘違いが原因としている。
庁舎を巡っては解体差し止め訴訟の盛岡地裁判決が17日に控えている。
町によると、16日は解体に向けた準備作業を実施。作業員が、庁舎からせり出す形で設置された1階部分を庁舎の本体に当たらないと誤認し、大型重機で60センチ四方にわたって削ったという。
旧役場庁舎には津波が押し寄せ、敷地内で災害対応に当たっていた町長や職員計28人が犠牲になった。