2019年1月16日 20:06 | 無料公開
記者会見する原告の河野英司さん(中央)=16日午後、大阪市の大阪司法記者クラブ
大阪市営地下鉄(現・大阪メトロ)の運転士だった男性2人が内規に基づきひげをそるよう強制され、拒否したため不当な人事考課を受けたとして、市に慰謝料など計約450万円を求めた訴訟の判決で、大阪地裁は16日「ひげを理由にした考課の減点は裁量権の逸脱で違法」とし、計44万円の支払いを命じた。
判決理由で内藤裕之裁判長は、ひげについて「個人的自由に属し、着脱不能で、服務規律で制限すれば私生活に影響が出る」とし、運転士に対し形状を問わず一律に禁じることは規律の合理的限度を超えると判示した。