欧州中銀、金融緩和継続が必要 成長鈍化、ドラギ総裁

 【ロンドン共同】欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は15日、ユーロ圏の物価上昇を支えるため、引き続き相当程度の金融緩和が必要だとの認識を示した。米中貿易摩擦などの影響で経済成長が鈍化し、原油先物相場下落で物価上昇に弱さが見られるためだ。

 フランス・ストラスブールの欧州議会での演説で表明した。ECBは、今夏まで据え置く方針である政策金利の引き上げ時期が焦点となっているが、当面維持されるとの見方が広がりつつある。

 ドラギ総裁は足元の経済に関し「予測よりも弱い」と分析し、貿易摩擦などによる不透明感が「引き続き目立っている」と指摘した。


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