役割分化の児童相談所、3割 虐待介入と保護者支援

 全国の児童相談所で児童虐待に対応する際、安全確認や保護といった初期段階の「介入」と、親子関係の再構築に当たる「支援」の担当部署を分けているところが35・4%だったことが13日までに厚生労働省の調査で分かった。専門家は、同じ部署での両立は困難と指摘している。

 昨年3月に東京都目黒区で船戸結愛ちゃん=当時(5)=が死亡した事件では、児相職員が、保護者との関係を重視するあまり、安全確認に踏み込めなかったと指摘されている。厚労省の有識者検討会は昨年12月、担当部署を分けたり、別の職員が担当したりすることを検討するよう都道府県に求める報告書をまとめている。


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