北マケドニアに国名変更 EU、NATO加盟へ前進

国名を「北マケドニア共和国」に変更する憲法改正案を承認したマケドニア議会=11日、スコピエ(ゲッティ=共同)

 【ウィーン共同】旧ユーゴスラビアのマケドニア議会(120議席)は11日、国名を「北マケドニア共和国」に変更する憲法改正案を承認した。国名論争を抱えマケドニアの北大西洋条約機構(NATO)加盟に反対していたギリシャとの合意に基づくもので、NATOや欧州連合(EU)への加盟へ向け大きく前進した。

 バルカン半島の旧ユーゴ諸国でロシアや中国が影響力を強めており、マケドニア国内では国名変更への反対も強い。改憲が頓挫すればEUやNATOのバルカン拡大戦略の停滞が懸念されていたが、難関を切り抜けた。

 国名変更は、ギリシャ議会による両国合意の承認後となる。


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