南米の小国ガイアナ、産油国に 利益は限定的か、国境紛争も影

 【カラカス共同】沖合で大規模油田が相次いで見つかった南米の小国ガイアナが、2020年中に産油国となる見通しになった。探鉱を受け持つ米エクソンモービルなどに有利な契約となっており、ガイアナの利益は限定的だとの見方も。油田のある海域は隣国ベネズエラとの国境紛争も抱えており、開発に影を落としている。

 エクソンモービルは15年5月、ガイアナの約190キロ沖で初の大規模油田を発見したと発表。人口約77万人、国内総生産(GDP)30億ドル(約3200億円)超の小国が沸き立った。さらに九つの油田が見つかり、埋蔵量は石油換算で50億バレル以上とされる。


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