19年産米、生産量が適正「超」 価格下落の恐れも、JAは抑制へ

 全国農業協同組合中央会(JA全中)は10日、2019年産の主食用米の生産量が、国が示した適正な水準を超えるとの見通しを明らかにした。供給が過剰になると米価の下落を招く恐れがある。JA全中は飼料用米や国の備蓄米への振り向けなど、産地に抑制を促す方針だ。

 国は生産調整(減反)を廃止したが、各道府県は国の示した需要を参考に生産量の目安を設定。JA全中の独自集計で、19年産主食用米の生産量見通しは前年の目安比0・5〜0・7%減だった。生産量が1・2〜2・3%減でないと需要が釣り合わないという。昨年11月に農水省が示した19年産の需要量は718万〜726万トン。


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