北朝鮮船、1カ月漂流か 男性ら亡命は否定

海岸に漂着した木造船=8日、島根県隠岐の島町(島根県警提供)

 島根県隠岐の島町に8日、木造船で漂着した北朝鮮の男性4人が「昨年12月2日に北朝鮮から漁に出て、数日で帰る予定だったが、(同月)6日にエンジンが壊れて漂流した」と話していることが9日、捜査関係者らへの取材で分かった。亡命の意思は否定しているという。

 捜査関係者や隠岐の島町関係者によると、4人は10〜30代で、職業は漁師と説明。木造船にはイカ釣りの道具があった。1カ月近く漂流したとみられ「10日くらい食事をしていない」と話し、4人のうち1人は腹を押さえるジェスチャーをして空腹を訴えていたという。4人は疲れた様子で、自分の国に帰りたいとの趣旨の話をしている。


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