2019年1月7日 18:03 | 無料公開
佐賀県唐津市は7日、暴力団事務所として使われ、競売にかけられた土地と建物を昨年12月に落札したと明らかにした。暴力団関係者が落札して再び使うことを防ぐ狙いで、競売情報を得た県警などが市に要請して実現した。全国暴力追放運動推進センターは「全国的にも珍しい取り組みで、暴力団排除のモデルケースになる」としている。
佐賀県など多くの暴力団排除条例は暴力団との不動産取引を禁じているが、競売は対象外。政府は不動産競売に組員らが参加できないよう、民事執行法の改正を検討している。
市や県警によると、木造2階建ての建物や土地などで、2012年12月まで暴力団が使っていた。