谷口監督、見応えあるとアピール アニメ「リヴィジョンズ」

CGの発達で「アニメと実写の境目はあいまいになっていくと思う」と話す谷口悟朗監督(左)と、平川孝充CG監督

 ある日突然、遠い未来に送り込まれた東京・渋谷が舞台のSFアニメ「revisions リヴィジョンズ」。谷口悟朗監督は「アニメの枠にとらわれず、純粋に見応えのあるドラマを作った」とアピールする。

 渋谷駅を中心に、半径約1キロ圏内の街と人が丸ごと300年以上未来の荒廃した世界に跳ばされる―という大胆な設定の下、人形兵器に乗り込んだ高校生5人が未来人との戦いを繰り広げる。

 主人公の大介は、自身が“悪”と判断した相手なら容赦なく攻撃する。アニメでは異質のヒーローだが「現実の高校生なら珍しくないタイプ」と谷口監督。危機に際して生き生きと輝く彼の表情が見どころの一つだ。

 舞台となる渋谷の街は「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズなど、実写作品の視覚効果も手掛ける制作会社が、2017年時点の風景を3DCGで精密に再現した。平川孝充CG監督は「資料写真の撮影から始めて、大枠が固まるまで約5カ月かかった」と話す。制作中にも再開発が進んでいるため「今では見られない景色もあります」。

 作品は今後、ゲーム化などの構想もあるという。続編の可能性について谷口監督は「今度は時間ではなく空間を超えて、どこかの国境上に渋谷を置いてみたい。でも、すぐ全滅かな」と笑った。

 フジテレビなどで10日から順次放送開始。動画配信大手ネットフリックスでは同日に全12話を一挙配信。


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