台湾与党、新党首に卓氏 来年総統選へ立て直し

台湾の与党、民進党の主席に選出され、党本部で取材に応じる卓栄泰氏=6日、台北市内(共同)

 【台北共同】台湾の与党、民主進歩党(民進党)は6日、昨年11月の統一地方選での大敗の責任を取り党主席(党首)を辞任した蔡英文総統の後任を選ぶ党主席選を実施した。蔡氏に近く、党内の中堅世代から幅広い支持を得ていた卓栄泰前行政院(内閣)秘書長(59)が選出された。来年1月の総統選へ向けた党勢立て直しが新党主席の最大の課題となる。

 党主席選には、卓氏のほか蔡氏の政権運営に批判的な民進党系シンクタンク「台湾民意基金会」の游盈隆会長(62)が出馬、親蔡派と反蔡派の一騎打ちとなった。行政院で蔡政権を支えてきた卓氏は、複数派閥の立法委員(国会議員)らが支持した。


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