16年熊本地震で誘発考えにくい 政府調査委員会が見解

地震調査委員会の臨時会合後に記者会見する平田直委員長(右)ら=4日夜、文科省

 政府の地震調査委員会(委員長・平田直東京大教授)は4日、文部科学省で臨時会合を開き、熊本県和水町で震度6弱だった3日の地震は「2016年の熊本地震とは直接関係がない」との見解をまとめた。平田委員長は終了後の記者会見で、今回の震源は熊本地震の活動域から北に約20キロ離れていると指摘。「熊本地震に誘発されたとも考えにくい」と述べた。

 会合には気象庁や国土地理院、大学教授らが出席。観測データから地震が起きた仕組みや今後の見通しなどを議論した。

 地震発生は3日午後6時10分ごろ。地震の規模はマグニチュード(M)5・1、震源は地下約10キロにあるとみられる。


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