2019年1月4日 17:11 | 無料公開
伝統衣装をまとい、平安時代の貴族らが興じた蹴鞠を奉納する新春恒例の「蹴鞠初め」=4日午後、京都市の下鴨神社
平安時代の貴族らが興じた蹴鞠を奉納する新春恒例の「蹴鞠初め」が4日、京都市左京区の下鴨神社で行われた。烏帽子や水干などの伝統衣装をまとった男女が、地面に落ちないよう鞠を蹴り合い、優雅な足さばきを披露した。
蹴鞠保存会のメンバーが8人一組の輪になり、15メートル四方の「鞠庭」で、「アリ」「ヤア」「オウ」と声を掛けながら、シカの革を縫い合わせた鞠を右足だけで回し合った。蹴り合いが長く続くと、集まった大勢の参拝者から拍手と歓声が上がった。
蹴鞠は、飛鳥時代に中国大陸から仏教とともに伝わったとされる。保存会は明治天皇の勅命で設立された。