2019年1月4日 10:05 | 無料公開
出荷のため、きり箱に詰められる高級サクランボ「佐藤錦」=4日午前、山形県天童市
山形県天童市で4日、サクランボの高級品種「佐藤錦」の出荷作業が始まった。本来の旬は初夏だが、「超促成栽培」という手法で収穫時期を大幅に早めて5日に東京などで行われる初競りに合わせた。贈答用に人気で、昨年は500グラム入りの1箱に30万円の高値が付いた。
雪に囲まれた、花輪和雄さん(69)の園地の一角にある小屋では、早朝から約10人が真っ赤に色づいた実を一つ一つ丁寧にきり箱に詰めていった。
超促成栽培は、サクランボを鉢ごと冷蔵庫に入れて「冬」を感じさせた後、温室で生育させる方法。花輪さんは「今までにないくらい最高の出来だ」と胸を張った。