レーダー照射の動画公開、防衛省 駆逐艦を撮影、正当性を主張

防衛省が公開した、海自哨戒機から撮影された火器管制レーダーを照射した韓国海軍「クァンゲト・デワン」級駆逐艦の映像=20日、石川県・能登半島沖(防衛省提供)

 韓国海軍の駆逐艦が海上自衛隊のP1哨戒機に火器管制レーダーを照射したとして、防衛省は28日、哨戒機が駆逐艦を撮影した動画をホームページで公開した。一定時間、複数回照射されたとみられる場面や、駆逐艦に繰り返し意図を尋ねても応答がない内容を含む。防衛省には、照射を否定する韓国側の主張を退け、自衛隊の対応の正当性を周知する狙いがある。哨戒機の警戒監視中の動画を公開するのは極めて異例。韓国国防省は「深い憂慮と遺憾を表明する」との声明を出した。

 防衛省によると動画は約13分。20日午後、能登半島沖の日本海で、駆逐艦が哨戒機に武器使用を前提のレーダーを照射したもの。


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