7年ぶりに株価前年割れ 大納会、終値2万0014円

東京証券取引所の大納会で手締めをする関係者ら=28日午後、東京・日本橋兜町

 今年最後の取引である大納会を迎えた東京株式市場は28日、日経平均株価(225種)が前年末に比べて2750円17銭安い2万0014円77銭で取引を終えた。前年末終値を下回るのは7年ぶり。「アベノミクス」では初めてで、リーマン・ショックがあった2008年以来の下落幅となった。米国と中国の対立激化に世界中の投資家が動揺し、経済の先行きにも暗い影を落とした。

 第2次安倍政権が発足した12年12月以降、日銀の大規模金融緩和を通じて株高を誘導してきた流れがいったん止まった形。政府は今月、景気拡大期間が00年代の戦後最長記録と並んだ可能性が高いとの見解を示していた。


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