中国、国家発展戦略を修正の方針 WTO判断が条件、制裁緩和狙う

中国河南省鄭州の携帯電話の精密部品工場=6月(共同)

 【北京共同】中国の習近平指導部が、世界トップレベルの「製造強国」を目指して掲げる国家発展戦略「中国製造2025」について、世界貿易機関(WTO)に不当と判断されれば修正する方針を固めたことが27日、分かった。先端産業に対する国家の保護や支援を一定程度抑制する内容になるとみられ、既にこの方針を米側に伝達したもよう。中国政府筋が明らかにした。

 習指導部が大々的に打ち出した国家戦略の修正を示唆するのは極めて異例だ。トランプ米政権は同戦略が軍事を含めた国力増強を目指していると警戒し、見直しは米中貿易摩擦の焦点になっている。


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