日産、企業活動に前会長事件影響 契約取りやめ、役員辞退

日産自動車のショールーム=東京都内

 日産自動車の前会長カルロス・ゴーン容疑者の事件を受け、日産の企業活動に影響が出ていることが27日分かった。法人向けの営業契約が取りやめとなる事態が出ているほか、志賀俊之取締役が予定していた資生堂の社外取締役の選任を辞退した。

 関係者によると、法人客が企業統治の在り方を問題視し、契約をキャンセルする動きがあるという。

 志賀氏は27日までに資生堂に対し、社外取締役の選任を辞退すると申し出た。「一身上の都合」が理由だと説明しているが、今回の事件の影響を踏まえたとみられる。志賀氏は2013年まで日産の最高執行責任者としてゴーン容疑者に仕えた。


  • LINEで送る