史上最も遠い天体に接近へ 探査機、太陽系の始まりに迫る

小惑星「ウルティマトゥーレ」(右)と無人探査機「ニューホライズンズ」の想像図(NASA提供・共同)

 【ワシントン共同】米航空宇宙局(NASA)の無人探査機「ニューホライズンズ」が2019年1月1日、探査機としては史上最も遠い天体に接近、観測する。天体は冥王星の平均軌道よりはるか外側にあり、太陽からの距離は65億キロと地球の43倍も離れている。打ち上げから約13年後に探査が実現。冥王星より遠い太陽系の天体の姿が初めて明らかになり、太陽系の始まりに迫る成果が期待される。

 天体は14年にハッブル宇宙望遠鏡の観測で見つかった小惑星で、公募で選ばれた愛称「ウルティマトゥーレ(未知の世界)」で呼ばれる。赤みを帯びていて、細長い形か寄り添った二つの球の可能性がある。


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