関電、燃料搬出先提示の断念表明 社長、福井知事に謝罪

記者会見する関西電力の岩根茂樹社長=26日午後、大阪市

 関西電力の岩根茂樹社長は26日、福井県庁で西川一誠知事と面会し、同県内の原発から出た使用済み核燃料を県外に搬出して一時保管する中間貯蔵施設について、約束していた計画地点の年内提示を断念したと明らかにした。岩根社長は「2020年を念頭にできるだけ早く候補地点を示すよう努力する。県民の皆さまに心よりおわび申し上げる」と謝罪した。

 西川知事は「実現されなかったのは県民の信頼に関わり、大変残念で遺憾だ」と述べ、「再び信頼を損ねることのないようしっかり肝に銘じ、実行に移してほしい。中間貯蔵の問題解決は社長の最優先の仕事だ」と強調した。


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