2018年12月22日 18:20 | 無料公開
冬至のゆず湯を楽しむ人たち=22日午後、福島県楢葉町
福島市の飯坂温泉の共同浴場「鯖湖湯」で22日、東京電力福島第1原発事故後中断していた冬至のゆず湯が8年ぶりに行われた。地元産ユズが出荷制限中のため、東日本大震災の被災地を応援しようと宮城県気仙沼市の離島・大島から取り寄せて実現した。
この日は早朝から常連客らが訪れ、約10キロのユズが浮かべられた熱めの湯を楽しんだ。近所に住む斎藤正道さん(69)は「いい香り。震災ではどこも大変だったが、前と同じことができるのが一番だ」と笑顔を見せた。
原発事故で一時避難区域となった福島県楢葉町の天神岬温泉しおかぜ荘では、避難指示解除後3回目の実施となった。