北海道・花咲線存続に寄付3億円 根室市の募集に2万人応え

根室駅に停車中の車両=15日、北海道根室市

 利用者減少で苦境にあるJR北海道の根室線釧路―根室(花咲線)の存続と魅力発信に向け、北海道根室市がPR動画の制作費をインターネットで募ったところ、11月末までの半年で目標額の約9倍に当たる約3億円が集まった。

 JR北海道は深刻な不採算から全路線の約半分を「単独では維持困難」と表明しており、花咲線も含まれる。ただ日本最東端の東根室駅を通る花咲線は、車窓から見える海岸線や、国の特別天然記念物タンチョウが営巣する別寒辺牛湿原(厚岸町)の風景が美しいと、根強い人気がある。

 根室市は目標額を約3331万円としたが、全国の2万人以上から3億円超が寄せられた。


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