東北電、女川原発1号機を廃炉 来年度、作業計画を申請へ

東北電力女川原発1号機

 東北電力は21日、廃止を決めていた女川原発1号機(宮城県、出力52万4千キロワット)を正式に廃炉とし、経済産業相に届け出た。30〜40年を要する施設解体などの作業工程を廃止措置計画にまとめ、来年度、原子力規制委員会に認可申請する。廃炉費用は419億円を見込んでいる。

 東京電力福島第1原発事故後に廃炉となったのは第1原発を除き7原発10基。運転期間が原則40年に制限され、老朽原発を中心に淘汰が進み、国内の商業用原発は41基になった。

 1984年の運転開始から34年が経過した女川1号機は、出力が小さく再稼働しても採算が見込めず、東北電は10月に廃止を決めた。


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