ナマハゲ、大みそかに向け講習会 腹から声出し「ウオー」

大みそかの本番に向けた講習会で、ナマハゲの面を着けて練習する参加者=20日午後、秋田県男鹿市

 秋田県男鹿市は20日、大みそかの伝統行事ナマハゲに備え、ナマハゲ役を務める人を対象に、声の出し方や歩き方などの講習会を開いた。「腹から声を出して、喉で転がすように」といった指導を受け、参加者は「ウオー」などと叫びながら会場を歩き回った。

 参加したのは約30人。真山なまはげ伝承会の菅原昇会長が、声の出し方や、「がに股で前かがみの姿勢で」と迫力のある歩き方を指導。参加者は順番にナマハゲの面を着けて練習に取り組んだ。

 ナマハゲは11月、ユネスコ無形文化遺産に登録されたばかり。菅原会長は「市民が行事を正しく認識し、遺産にも恥じないよう守り伝えたい」と語った。


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