遺族コメント削除、不適切と批判 15年女児脳死の移植ネット対応

 2015年1月、日本臓器移植ネットワークが6歳未満女児の脳死臓器提供を発表した際、女児の両親のコメントを一部削除したのは「不適切な対応だった」とする調査結果を、厚生労働省の有識者検証会議がまとめたことが20日、分かった。

 当時も批判の声があったが、国の検証でも問題があったと改めて認められた。移植ネットは「対応は不適切だった」としている。

 女児は心臓のポンプ機能が低下する拡張型心筋症で、心臓移植の提供者が現れるのを待っていた。しかし装着していた補助人工心臓が原因とみられる血の塊ができて、脳梗塞を発症。大阪大病院で脳死と判定され、肺などの臓器を提供した。


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