JR西、歴代3社長に退職慰労金 尼崎脱線、計1億7千万円

記者会見するJR西日本の来島達夫社長=19日午後、大阪市

 JR西日本は19日、2005年の尼崎脱線事故時の取締役で歴代社長を務めた3人について、事故で支払いを留保していた退職慰労金計1億7600万円を支払うと発表した。支給対象は6人だったが、うち3人は受け取りを辞退した。

 退職慰労金が支払われるのは、井手正敬元相談役(83)、南谷昌二郎元会長(77)、垣内剛元社長(74)の3人。同社は「事故の責任を重く受け止める」として、5割を減額した。

 JR西日本の来島達夫社長は19日の記者会見で、支払いについて「当然いろいろな意見はあると思うが、十分に受け止めて、被害者や遺族に真摯に向き合わせていただく」と話した。


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