日産社長がルノーに説明 統治改革方針、ゴーン氏逮捕後初

日産自動車、三菱自動車、ルノーの統括会社に入る関係者を乗せたとみられる車両=19日、アムステルダム(共同)

 日産自動車が役員報酬の決定を「会長に一任する」としてきた社内規定を廃止し「取締役会で決める」と変更したことが19日、分かった。前会長カルロス・ゴーン容疑者の不正の温床になった可能性がある仕組みを改め、企業統治の立て直しを急ぐ。西川広人社長兼最高経営責任者(CEO)は、企業連合を組むフランス大手ルノーのティエリー・ボロレCEO代理とオランダの首都アムステルダムで接触し、企業統治改革の方針を説明した。

 一方、企業連合の一員である三菱自動車では、前会長ゴーン容疑者による有価証券報告書への役員報酬の虚偽記載が見つからなかったことが内部調査で分かった。


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