陸連、鉄剤注射の安易な使用抑制 春に指針策定へ

 貧血治療用の鉄剤注射を競技力向上のために一部の高校が取り入れている懸念があるとして、日本陸上競技連盟が安易な鉄剤注射の使用を控えるよう強く求める指針を来春に策定する方針を固めたことが19日、分かった。鉄剤を口からのむ方法による貧血対処などを促す。

 鉄が体内に沈着すると健康に悪影響を及ぼすこともある。これまでも文書などで要請してきたが、持久力向上が目的の使用が続いているとの情報があり、より強い姿勢を打ち出すことにした。鉄剤注射の必要性の有無は医師の判断に委ねる。

 20日には全国高等学校体育連盟や日本中学校体育連盟など4団体と協議して方針を説明する予定。


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