「iPS安定供給が使命」 山中氏、備蓄事業独立へ

記者会見する京都大iPS細胞研究所の山中伸弥所長=18日午後、京都市

 京都大iPS細胞研究所の山中伸弥所長は18日、記者会見し、備蓄した人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)を提供するストック事業の今後について「安定的かつ低コストで供給することが私たちの使命。大学から独立させ、公益財団法人を目指すのが一番有望だ」と述べた。

 事業は文部科学省の再生医療に関するプログラムの一環として2013年度に始まり、ほぼ国費で賄われてきた。山中氏はこうした現状に「国に頼るだけではなく、より永続的な組織にしたい。大学の一部局ではそのための収益事業を本格的に行うことができない」と説明した。


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