シリア情勢「なお不安」 国連機関の高嶋事務所長

インタビューに応じる国連難民高等弁務官事務所アレッポ事務所長の高嶋由美子さん

 シリア内戦最大の激戦地と呼ばれた北部最大都市アレッポで、人道支援活動を続ける国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のアレッポ事務所長の高嶋由美子さん(49)が17日、都内でインタビューに応じた。アレッポ周辺の情勢に関し「一見落ち着いているように見えるが、まだまだ不安材料は大きい」と語った。

 アレッポではアサド政権軍と、市東部を掌握していた反体制派が激しい戦闘を繰り広げ、住民の多くが国内外に避難を強いられた。ロシアの後押しを受けた政権軍が2016年12月に全域を制圧し、戦況は政権側優位に大きく傾き、国内避難民の帰還が進んでいる。


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