原子力空母事故想定し訓練 日米合同、横須賀基地

原子力空母ロナルド・レーガンから乗組員を搬送する手順を確認する米軍関係者ら=17日午前、神奈川県横須賀市

 神奈川県横須賀市や米海軍は17日、横須賀基地に停泊している原子力空母ロナルド・レーガン艦内で原子炉事故が起き、乗組員1人が被ばくしたとの想定で日米合同訓練を実施した。

 海上自衛隊や外務省など計12機関から約160人が参加。原子炉から漏れた冷却水を浴びた乗組員を基地内の病院に搬送し、除染する手順を確認した。

 市役所では、上地克明市長が米軍からの通報を受けて警戒本部の設置を指示し、集まった米軍や日本政府の連絡員らが情報収集に当たった。

 訓練終了後、上地市長は「米軍関係者と初動態勢の連携を確認でき、有意義だった」と成果を強調した。


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