ベトナム残留日本兵の家族会設立 高齢化踏まえ連携

ベトナムの首都ハノイでの会合で、記念撮影する元残留日本兵の家族ら=15日(共同)

 【ハノイ共同】太平洋戦争後もベトナムにとどまった元日本兵が現地でもうけた子どもやその孫ら約20人が家族会を設立し、首都ハノイで15日、会合を開いた。元日本兵の帰国で現地に残された子どもたちは高齢化が進んでおり、家族会を通じて親睦を続ける。

 日本側の支援で昨年訪日し、石川県加賀市で亡き父の墓参りをしたカオ・カイン・トゥオンさん(69)は「父の国を訪問でき、ありがたく思う。会を通じ(元日本兵の)子や孫らで連携を続けていきたい」と話した。

 ベトナムでは日本兵の一部が終戦後も現地に残り、独立運動に参加するなどした。


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