2018年12月15日 20:57 | 無料公開
外国にルーツを持つ中高生の教育について話し合うシンポジウムで議論する教諭ら=15日午後、愛知県刈谷市の愛知教育大
外国籍や、両親のどちらかが外国人といった中高生の教育について話し合うシンポジウムが15日、愛知県刈谷市の愛知教育大で開かれた。工場などで働く外国人が多い同県や岐阜県、三重県などの教員ら約50人が参加。日本語の習得に苦労し、進学や卒業を断念することが多い現状が報告された。
愛知の県立高定時制の教諭は、母親がフィリピン人の生徒が親に代わって家事に追われ、テストを受けられず退学したとして「家庭の貧困が背景にある」と訴えた。日本語習得が進まない理由の一つとしては「親の母国と日本を往復する生活」を挙げた。