平和賞のイラク女性が帰郷 性暴力被害扱う病院建設へ

14日、イラク北部シンジャールで演説するノーベル平和賞受賞者のナディア・ムラド氏(ロイター=共同)

 【イスタンブール共同】今年のノーベル平和賞を受賞したイラク人女性ナディア・ムラド氏(25)が14日、故郷のイラク北部シンジャールを訪れ、過激派組織「イスラム国」(IS)の性暴力被害者らを治療する病院の建設に賞金を使う考えを明らかにした。ロイター通信が伝えた。

 ムラド氏はクルド民族少数派ヤジド教徒で、自身もISに性奴隷とされた。受賞後、帰郷は初めて。クルドメディアなどによると、12日に首都バグダッドを訪れ、サレハ大統領らと会談。イラク政府などに対し、行方が分からないヤジド教徒の捜索や、ISに破壊された故郷の再建を求めた。


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