ロシアのラップ公演、次々中止に 少年事件で規制強化か

11月に拘束され、解放された後にモスクワで公演するロシアのラッパー「ハスキー」=12日(タス=共同)

 【モスクワ共同】ロシア各地で若者に人気のラップなどの音楽コンサートが11月以降、当局の要請で次々と中止になっている。10月に起きた10代少年による凶悪事件を受けて治安機関が取り締まりを強化したとの見方が有力だが、プーチン大統領が「中止の理由を明らかにすべきだ」と指摘する騒動になっている。

 南部クラスノダールでは11月、ラッパー「ハスキー」のコンサートが検察の要請で中止となった。ハスキーは「品行不良」で裁判所から拘束12日間の行政罰を受けた。

 ほかにもラッパーやパンクバンドの公演が検察の警告などを理由として、地方10都市以上で中止に追い込まれた。


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