「入院中も仕事対応8割」国調査 がんや心臓疾患の患者ら

厚生労働省

 がんや心臓疾患などで長期の治療が必要で入院した患者千人の8割が、その期間中に仕事の連絡や調整など「職場に関連する対応」を取った経験があることが15日、厚生労働省の初の大規模調査で分かった。入院や通院の経験がある人の4割が、職場から離れた場所で働くテレワーク制度の活用を望むと回答。就労可能年齢での罹患が多いがん患者らが治療と並行して仕事に関わるケースが多い実態が判明し、国や企業には環境整備や心身の負担軽減に向けた取り組みが求められる。

 政府は昨年まとめた働き方改革実行計画で、治療と仕事の両立の重要性を強調。「両立支援コーディネーター」の育成に力を入れる。


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