JAXAの新アンテナ公開、長野 高性能、はやぶさ2と交信

公開された新型パラボラアンテナを示すJAXA深宇宙探査用地上局プロジェクトチームの沼田健二プロジェクトマネジャー=15日午前、長野県佐久市

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の新型パラボラアンテナが15日、長野県佐久市にある美笹深宇宙探査用地上局で初めて公開された。1984年から使われているアンテナの後継機として現在建設中。従来の2倍以上のデータを送受信することが可能で、探査機「はやぶさ2」を含めた国内外の探査機や人工衛星との交信に利用される。

 JAXAによると、新型アンテナは直径54メートルで現行機(64メートル)より小型になるが、宇宙探査機の搭載機器が高度化している現状を踏まえ、取り扱えるデータ量を多くして性能を向上させた。2020年3月以降に完成予定で、総工費は約111億円。


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